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名誉院長 後藤脩

プロフィール
1945年生まれ
弱電専攻
通信事業勤務
転職を決意、歯科大学に入学
卒後、歯科の専門病院で研修
昭和53年、後藤歯科医院を開業

趣味
アマチュア無線
JA1KPM


名誉院長からのメッセージ バックナンバー 《71〜80》
78.《何が起きるか?関節基準》

77.《顎の関節を基準に歯を作るとは?

76.歯を基準に…?

75.《国際学会の話

74.《スポーツと歯科

73.《歳だから


72.《YouTube


7
1.《趣味の話

 
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《Vol 61 〜 Vol 70》 >>

78.《何が起きるか?関節基準》
  前回の、関節を軸に歯をつくると、通常物を噛むときは下の顎が回転運動しないので意味が無い。調べると、1-2ミリ前で噛んでいるので、この考えはオカシイという反論が有りそうです。私も昔は、そう思っていました。
 しかし、機能咬合器を使い今まで記載したような方法で歯を作るには下顎の模型付着の基準点が無いと正確に作ることが出来ません。そこで関節の軸を利用するわけです。
 睡眠時や食事の時にも下の顎は、限界運動の回転軸に行くようです。昔、咀嚼時に下の顎は回転軸に到達するという論文を見たことが有ります。
 中には上の顎に対して下の顎が小さい人は、関節を基準に歯をつくると上下顎の歯が噛みあいません。どうするのか?という疑問が生まれます。これらの症例は非常にまれですが存在します。その時は噛み合わせる位置は顎を少し前に出した位置、(ロングセントリック)また、左右的にかみ合わない場合は、左右に噛む面を広げた(ワイドセントリック)という考え方で解決します。
スポーツで下の顎が小さい人で、強い選手を見たことがありません、やはり顎関節を基準に歯を作らないと力が入らないと思います。(多くの測定結果からも立証できます)
 特に総入れ歯は関節の回転軸に合わせないと上の義歯が途端に落ちるし、下の義歯は踊りだします。そこで接着剤の出番になるわけです。又、多数の顎関節症の患者さんを関節の軸に機能咬合器に付着すると、素人が見ても上の顎と下の顎が恐ろしくズレて、今迄本当にこの位置で噛んでいたのかと、機能咬合器で本格的な咬合治療を開始した当時は何回もオドロキました。CT画像で顎関節の変形も同様です。
 人間の大脳は生まれた時にメモリーはゼロです。そこに生後色々な経験や勉強で知識を詰め込みます。教科書に記載のある平線咬合器の知識が最初に入ると、その後に機能咬合器の話をいくらしても、だれも問題にしないのは当然な出来事です。人間に情報を後から入れる難しさを感じます。ある考えに洗脳された人を後から考えを変更させるのが難しいようなものです。
 前置きが長くなりましたが、今までに原稿でいくつかを書いているのでそれらも参考にされてください。今回は、どのような良いことが起きるのかそれらを簡単に纏めたいと思います。
1.長い間開かなった口が劇的に開くようになり、噛む力が倍くらいなる患者さんも多いです
2.顎関節の痛みが劇的に消失する。
3.顎がガクガクしていたものが消失、関節の音が時には本人が驚くほど無くなります。(長期に顎関節の音がしていた人は関節の変形もあり関節円盤が元に戻る過程で音の消失に時間を要するケースが時々存在する)
4.顎の筋肉の痛みも消失する。
5.多くの肩こり・頭痛がウソのように消失、肩こりは治療直後に肩から荷物を下した感じが すると多くの証言がある。朝起きたときに、頭の後のコリが消失し目覚めがスッキリした。
6.歯ぎしりが消失した。それと同時にいびきがかなり軽減した。食事をするのが楽しくなり左右の噛み癖が無くなった。
7.不定愁訴がなくなった。歌を歌う人は口が開きやすくなり、声を出すのが楽になった。あるプロのボイストレーナーの話しから判明。
 まだ体の変化が有りますが、あまり書くと誤解を受けるのでこのくらいにしたいと思い
ます。機能咬合器を本格的に使用している医院が無いのでエビデンスが無いと言われても仕方がない。
 これらの症状の人は、歯科以外の医科の受診が多いようですし、薬で処置をしているようです。過去にテレビ出演で多くの患者さんの証言からと、友人の脳外科医からの話です。
脳外科を受診して関節の痛みに対する注射は、1-2回はよいかもしれないが、そのうちに薬が効かなくなるケースなどの報告を受けると、やはり、原因と思われる咬合を改善しない限り無理のようです。
 一度正確に顎関節を基準に位置を確定すると、顎の位置が変化することが多いです。補綴の装着後も咬合が安定すると、顎の関節の位置が変化を認める、これを調整するのが腕の見せ所。
 ただしよく理論を理解しないと、ほぼ調整は不可能です。特に、歯を基準に作るとは何か?顎関節を基準に咬合構成の理論武装と臨床経験を積まないと難しいのも事実です。患者さんの十人十色のバリエーションは本当に多いと知らされます。以前にも書きましたが、例えば、臭い部屋に入ると最初臭くてもそのうちに感覚が鈍くなる。一度部屋の匂いを完全に取り除いてから入ると今度は、僅かな匂いも感じます。歯の感覚も全く同様です。一度顎関節を基準に歯を作ると関節の円盤の変化のために起こるわずかな顎の変化も、本人が確認できるようになります。総義歯も天然歯と同じようになります。さらに加齢で背が縮むように、顎もサイズダウンで咬合が変化する、この変化のバターンは殆ど同じである。長期の患者さんの観察と、自分の加齢による2センチほど身長がサイズダウンとともに、咬合の変化を感ずることからも理解出来ます。歯の基準と関節の基準にものすごい違いがあることが理解できます。機能咬合器を使わないと分かりませんでした。
顎関節を基準に機能咬合器を本格的に使い始め、患者さんの症状が劇的に変化すると。今迄見えなかった歯科医療の全く異なる世界が見えてくる。技工士も衛生士も、仕事に対する意識が飛躍的に高くなることを現在も経験しています。 2021-9-22
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77.《顎の関節を基準に歯を作るとは?》
  顎の動きを咬合器(平線咬合器、機能咬合器)に正確に移すことができないというのは、何年もかけて取材をした結果、個人的な意見として世界的な常識のようです。また機能咬合器を使いこなしている歯科医師は私の知る限り殆どいません。
 顎関節症と咬合にはエビデンスが無いともいわれています。
 しかし当医院では顎関節症を治療するには機能咬合器は不可欠な存在です。
開業以来、4000例以上の補綴物をつくり、その治療の過程で、咬合と顎関節症の関係を導き出した経験から、これは仕方がないものと思います。又、機能咬合器を使うには、技工士、衛生士とチームを組まないとうまくいきませんし、機能咬合器をへるほど使わないと理解できませんでした。ある雑誌にも顎関節症と咬合はエビデンスが将来的にも無いだろうという文献がありました。
 世界中で使用していないので、エビデンスが無いというのは仕方がないものと思います。
理由は、顎の動きを機能咬合器にさえも移すことができないというのがメインの理由のようです。さらに咬合にはタブーがあるようです。
 論文の中に機能咬合器を使っています。とありますがよく見ると、それは平線咬合器とまったく同じ使い方をしているようです。今までに膨大な数、機能咬合器を使ってきたので理論的な矛盾はすぐにわかります。又、私だけではなく毎日、機能咬合器を使いこなしているベテランの技工士が見れば一目瞭然です。しかし、新人や、他院のコマーシャルラボでの経験者はいくら見ても理解できないようです。過去に何人も同様の経験をしました。
 では、顎の関節を基準に歯を作るということを出来る限り分かりやすく、理論的に説明をします。
 まず通常、多くの人が歯医者で経験するように、歯を作るときは口の中の型を取ります。
中にはブリッジなどは片方の顎の型しか取らないところもあります。顎を基準に歯を作るときは、全体の型を取らないと理論的に歯を作ることは不可能です。
 次に卒業以来、どのように咬合器に模型を付着するのかという疑問をいだいて、海外まで出かけて取材をしました。ここが一番大事な処置です。
 当院では顎の動きを再現するために、機能咬合器を使うときは、通常はワックスをハイ噛んでと言いますが一切そのようなことをしません。
 顎は顎関節頭と、それを受ける頭蓋骨の耳の近くの骨の関係で限界運動時は2センチくらい口を開いたときは下顎は関節窩の中で純粋に回転運動をします。
 この関節頭の回転運動の軸を探します。これは患者さんに噛んでと言ったら絶対にその軸を得ることは不可能です。これを理解するには顎の限界運動と習慣性閉口路をよく理解する必要が有ります。顎を限界運動させて、その軌跡を取るとバナナのような形になります。この限界運動をよく理解しないと関節を基準に模型を機能咬合器に付着するのは無理です。
 ですから、患者さんに顎をリラックスしてもらい、術者がその顎の回転する位置をワックスに印記します。その時に、顎を純粋に回転する部分を求めようとしても、顎は簡単にその位置に誘導することは出来ません。時には、誘導した位置がガクガクと2か所あるような場合は、どちらの位置を基準にするのか? これらの現象は経験から解決できるようになりました。 長い間、脳から命令で歯を基準に噛んでいるので、習慣性閉口路に入りやすくなり、さらに色々な筋肉が邪魔をします。 
確実に誘導するために訓練と顎の解剖学と限界運動、習慣性閉口路、チユーイングサイクルを充分に頭に入れないと求めることは不可能です。理由は、顎は歯があった場所に誘導されます。埋伏した智歯を抜く場合には、顎の解剖と、血管、神経の走行をよく理解して手術をしないと、抜歯後に下の唇がしびれることが有ります。最近はCTで立体的に確認できるようになったので、昔よりやりやすくなりました。関節もCTの撮影で顎の異常な動きと、関節の変形の関係もはっきりしてきました。これらの現象は、明らかに機能咬合器上の異常な動きと、顎関節頭や関節窩の変形に関連が認められます。
 顎の軸を求めるのにワックスは4回採得します。一切本人の意思で噛ませることはあり得ません。
理由は、なかなか軸に移動することは難しいので、テクニックエラーをふくめて、4回採ります。
 その時に、フェイスボウを使い、上顎の位置を真っすぐ前を向いている状態を機能咬合器上で再現します。上下の模型は二人で、特殊な台を使い、手で固定し石膏の膨張、収縮を極限までキャンセルし付着の狂いを無くします。その後顆路角、ペネツト角を求めます。
患者さんの頭と目の位置に対して顎がどのような状態かを確認します。中には頭と目の基準に対して、顎が曲がっていることを見かけることが有ります。又、鼻の下が長い人なども歯を作るときに参考になります。一方平線咬合器では、模型が斜めに付着されることが有り、前歯を作るときなどに曲がってしまうことになります。また、下請けに出すと患者さんの口の中を技工士との連携確認が必要ですが歯の形態、色、顎の動きを確認できません。ちなみに、当医院では機能咬合器で殆ど口のなかの基本的な位置の動きを再現すると、歯を作る場所と残っている歯牙に咬合の問題点が判明し、その部分の模型を少し削って、これから作る歯を理想的な咬合に整えます。これは大きなメリットの一つです。
 顎の動きは、通常大きな口をあいたときは、あまり問題にしていません。歯牙が接触する部分、また左右に下の顎を動かしたときに、作る部分と反対側の上下の関係、前後的な動きの前歯の問題点も簡単に解決できます。これらの処置をして歯を作り、色合わせの時に噛み合わせを調べ、時には再度、関節の基準点の確認をします。不安定の時は、再度関節の基準点の確認の為にワックス操作をさらに4回します。
 結果的に多数歯のブリッジでも装着する時に調整は殆ど必要としないし、装着時間も短時間で完結します。総義歯は一切噛む面を調整することはありません。これが本当の一口腔単位での治療です。その結果何が起こるのか? 今迄記載をしてきましたが、それは次回にまとめたいと思います。
興味のある方は、次回をお楽しみに      2021-8-18
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76.《歯を基準に…?》
 口腔の噛み合わせの基準は2つに考えるとわかりやすいと思います。

1、歯を基準に噛み合わせを作る。2、顎の関節を基準に歯を作る。

 今回は先ず歯を基準に歯を作ることについての話をします。
 一般的に歯を作るときに歯の型を取った後に、噛み合わせを取りますのでワックスシートを噛んだ経験のある人は多いと思います。そして噛んだ後のワックスシートをもとに、上の顎と下の顎の型を取った模型を平線咬合器と言われる咬合器につけるわけです。(以前書きました咬合器をご覧ください)これらのやり方は世界中で行われている方法です。
 では、歯が無い総入れ歯の人はどうするのかという問題が有ります。そこで考えられたのが、今迄使っていた入れ歯をコピーして、その?み合わせを正しいとする考え方です。理由は長い間使っていたので顎は筋肉と調和がとれているだろうという前提に立っているようです。(これを筆者は一回も試みたことが無いのでわかりませんが)今まで話を聞いた中で、この考え方が主流だと思います。
 
 そこで、このハイ噛んでという内容を少し掘り下げてみたいと思います。
歯が上下全てそろっている人なら、ハイ噛んでといっても通常の噛み合わせは安定するわけです。すべて歯がそろっている人の一部の歯牙のムシバを治療して、その後に詰めるなら、だれが考えても噛み合わせが安定することは理解できます。(正確に言うと異なることが有りますが) 外国人に比較して日本人の顎は小さいので左右にヅレやすい(多くの顎の小さい人を治療した感想です)
 例えば最初は全ての歯がそろっている人が、次に不幸にしてムシバをひどくし一本を被せることになりました。すると、削って型を取った後に噛んでということで、これらの処置を繰り返すと何本も歯を詰めたり被せたりすることになります。多くが左右の歯で噛みやすい部分と噛みづらい部分が出てきます、すると人間は脳からの命令で少しでも噛みやすいほうで噛むようになります。(巷では噛み癖と言います、然し正しく治療するとこれは無くなります)

 上記のようなことを長期に繰り返し患者さんの多くがドクターショッピングをくりかえすようです。すると今度は多くが全体のかみ合わせが高くなってくることが見受けられます。このような治療方法は一歯単位の治療と言います。以前に書きましたので参考までに。
 次に虫歯をひどくして不幸にして歯を失ったとしましょう。最初はブリッジ。(中間の歯を失い、橋のように左右の歯を使う)このブリッジを作るときに前にも書きましたように、型をとりハイ噛んでとワックスを噛みます。その型をもとに咬合器に付着します。通常は多くが下請けに出します。歯を作る技工士は患者さんの口を診ることが殆ど出来ません。

 ここからが問題です。噛み合わせを取るときに、ハイ噛んでとすると顎は片方に寄ります。なぜなら人間は雑食動物です。(以前の記載を参考までに)犬やネコなら顎の関節の動きは、ハサミのように関節を軸に左右には移動しません。人間は牛と犬の中間の動きをします。
 ここが大事な部分。肉食なら噛みついて、あまり噛まずに飲み込むのはokです。
だから犬や猫に餅やノリを食べさせると上下に顎をパクパクさせて、特に口蓋についたものは飲み込むのに苦労するようです。昔、犬を飼っているときに欲しがるのでノリを食べさせて何回も体験しました。話が脱線しましたが、ブリッジは、噛んだ時に当然歯が有るほうに顎は引かれるのが当然だと思います。なぜなら筋肉は最大の効率を求めて、歯牙が有るほうにほんの少しヅレます。理由は雑食動物の顎が片方によることができるからです。
 多数の歯を詰めたり被せたりすると、どこで噛んだらよいのか、また、上顎と下顎の関係を調べると印記するワックスは正しく噛んでいるようです。しかし何となくどこで噛んだら良いか分からなくなります。また、ステーキなども歯がそろっていてもうまく噛むことが出来ないと言います。総義歯は不安定で、接着剤の出番になります。(正しく作られたら必要ない)

 自分の経験からも証明することができます。これらの現象は、全体の顎のかみ合わせを大きく変える処置、矯正、インプラント、ブリッジ、総入れ歯 部分入れ歯、などの処置は噛み合わせの構成を大幅に変えることになります。口の中にこれらの処置を多数加えてくると、最初は何処で噛んだらよいかわからない。などの症状から、ある日突然に顎が痛くなり、次に口が開かなくなることが起こるようです。再度言いますが、口の中に自分の歯が多くあるときは、起こりづらいが年齢とともに自分の歯を失い、人工物で補うと、色々な問題を引き起こす確率が高くなるようです。開業以来、トラブルを抱えた膨大な患者さんを観察して、またテレビ出演後に訪れた多くの患者さんからも理解することができました。中には、全て歯がそろっていても同じような現象が見られます。歯がそろっているのに、どこで噛んだらよいのかということを言います。これらの事実は、今まで多数の入れ歯や、噛み合わせが何となくおかしいという患者さん多数治療して噛みやすくした経験からも導き出すことができます。

 以前から何回も書いていますが、実は 歯並びと噛み合わせは全く別のファクターです。歯並びが良いと噛み合わせが良いとは限りません。自分も実際治療を受けて、これらの現象を殆ど自分の口の中で経験しています。
 では次回、これらの症状の解決策を私なりに出来るだけわかりやすく解説したいと思います。                          2021-7-16
                          (私の人生が劇的に変わった記念の日です)
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 75.《国際学会の話》
 学生時代、大学の隣のアメリカ海軍の歯科室で見た治療にカルチャーショックを受けて、いつかは自分の目で海外の歯科医療を見てみたいという強い願望をもっていました。開業後は、自分の目指したシステムを作るべく365日診療と日曜、夜間の急患を診ていました。膨大な設備投資、人材の教育に明け暮れました。あまりの忙しさに海外に出るチャンスがありませんでした。

 38歳の時にアメリカで国際学会があり、グルーブツアーに参加しました。観光などはそっちのけで国際デンタルショーの見学を熱心に行い、中でも日本では手に入りづらい説明用模型、本などを購入しました。(後で調べたら模型は日本製でした)
 昭和の時代に香港で学会が有り、歯科医師会が主催のバス二台ツアーに行きました。オープニングのパーティ―で、ある時間が来たら、殆どの県からの参加者が突然団体で会場からいなくなり自分一人になりました。その時に北欧からの歯科医師と話をしていた時に、君の国は歯科医師を輸出するか? と言われ、そうか!!歯科医師が過剰になったのかと悟り、いずれ日本もそうなると思いました。(現在は日本も同じですが個人的には多いとは思いません) 今までのやり方を考えないと生き残りが難しくなるものと察知していたので、新しい歯科システムの必要性を確信しました。最近彼が言った歯科医師過剰のことが日本でも現実になりました。

 今まで北米、ヨーロッパ、東南アジア、インド、中東、などの学会に参加してきましたが、歯科界の咬合の考え方と歯科のデジタル化の二点に焦点を絞り情報の収集をしました。
 具体的な話をすると、咬合の発表の多くは、口の中の型を取り、それがどのような理論のもとに咬合器に付着されるのか、(咬合器は以前に書きましたので参考までに)個人的にはこの部分が咬合構成するのに一番大事だと思います。しかし、理論的に自分の疑問を解決する講演には巡り合うことができませんでした。

 オランダの学会に参加した時に、機能咬合器を制作する会社の社長に会い、この製品は可動部の部品が一年使うと減るので部品のリストを欲しいと言ったところ、何を言うか、世界中からバーツの請求は無いと言われました。驚くと共に、本当は使っている人はいないし多くが飾り程度にしか使っていないものと理解しました。(過去に国内でも使っているという歯科医師がいましたのでアポイント無しで伺ったらやはり飾り程度でした。)とても参考になりました。

 歯科の展示場を歩いていたら、熱心に会場を調査している日本人に会いました。話をしたら食事に誘われ、情報の収集に励みました。実は、その方は歯科のタービンで有名なナカニシの開発のトップで、後に分かりましたが天才的な開発者でした。日本に帰ったらぜひ見学に行くと言いました。殆どの人はリップサービスのようですが、帰国後、すぐに大きな工場を見学しました。工業高校だったので会社のアッセンプリーを何回となく見学した経験から超高速回転するタービンの精密な機器類は、とても興味のあるものでした。

 取材記事を原稿にまとめていた時に、ツアーを主催した日本歯科新聞が主催した会で旅行の写真の交換会が有りました。その時に、日本歯科新聞の創始者、故水野社長に酒を薦められ、会社訪問の記事を書かないかと言われ思わずその場でOKしてしまいました。
 当時、歯科新聞社は新聞の他に新しい月間雑誌アポロニアを出したばかりでそれに掲載をするという。恐れ多くも記事など書いたことがないのに、毎月、歯科の材料、器具を作る会社を訪問して記事を書きました。新聞社からは写真を撮るスタッフが一人同行。当時歯科に関する情報なら何でも興味あり。失礼のないように小型テープレコーダーを2台用意して録音。帰宅後直ちに昼休み無しでトランスクライバーを使い、ワープロを叩いて全て原稿に。さらに要点をまとめて、FAXを新聞社に送信。しかし、相当な部分はオフレコな部分が有り、ほんの一部をまとめました。24回目に家内がクモ膜下で倒れて、そこでプロジェクトは終了になりました。とても有意義な2年間でした。平成7−8年にかけての話です。

 ある国際学会で自分は咬合に興味を持っていると話しました。名刺を交換して帰国後間もなく、当時咬合の基本的な考えをニュージ―ランドの友人に依頼して英語版もHPに掲載していました。又、HPが珍しい時代でHPといってもあまり一般に知られていませんでした。帰国して少し経ったら、当医院のHPがハッキングされて、それもかなり高度な知識を必要なもので本当に驚きました。そこで英語版を辞めました。それまで地球の裏側からも質問が有りました。どうやら咬合はタブーが有り、あまり知られたくないようでした。

 歯科の卒後研修医制度ができて、しばらくしてから研修医の応募があり、帰国子女が来ました。1年近くの間に彼女が育ったアメリカの現状を聞いた中に、アメリカは矯正治療が盛んで、矯正治療後に顎関節に問題を抱えている友人が多数いたと話を聞きました。(噛み合わせと顎関節症の関係にエビデンスが無いですかねー?)

 実は、TV出演後、多数の顎関節の治療をして成果を得ましたが、中でも一番苦労した症例は、成人矯正の後で起こった顎関節症でした。中には、歯列はよいが、精密に機能咬合器で調べると、奥の歯が当たっていないようでした。然し、噛むようにというと、顎を横にずらして、最大の接触面積で噛んでいました。噛み合わせを調べるワックスシートでは今までの常識から言うと、問題がないとなりそうです。脳みそからの信号で顎をコントロールしているようでした。中には臼歯が当たっていなくて、365日負荷がかかるので関節の円盤がつぶれているようで、それが開くまでに、治療途中で色々な不定愁訴が出現して苦労しました。最近は殆ど理解できるようになりました。

顎関節の変化を理解するのにとても苦労しました。今迄に膨大な数の機能咬合器で治療していたので理解できましたが、もし使っていなかったら、これらの治療は、勘がとか、コツではとても手も足も出なかったものと確信しています。海外の学会の出席は、自分の人生をとても豊かにする良い機会でした。              2021-4-26
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74.《スポーツと歯科》

 ネットで配信された歯科のニュースに、びわ湖マラソンで日本新記録をマークした鈴木選手の記事を見ました。その中に鈴木選手の歯並びが印象的だという記事が有りました。咬合などの口腔内機能とマラソンの結果についての関係は学術、臨床的には未確認ではあるが期待したいところである。とありました。
 
 以前に後藤歯科医院がテレビのオファーを受けて4回出演しました。その時にテレビを見たという山口県の、80歳からスイミングを始めた方で(当時92歳)入れ歯が合わないので治してほしいという長岡三重子さんが来院されました。(遠方から来院するには、泳ぐときに相当噛み合わせに違和感を持っていたと思われます)総入れ歯で、診察すると顎関節の基準と噛み合わせが大きく狂っており、資料を集めて技工室と作戦を立てて次回の予約をとリました。次の予約時に入れ歯をバラバラにして咬合挙上を行い、新しい人工歯と交換。関節を基準に修理(通院が大変なので再制作ではなく一日で処置)その後、筋肉と顎関節の変化があるので、微調整を含めて平成21年、24年と来院されました。
 当院に来院されたのは95歳までとカルテの記録からわかりました。確か95歳の時に、それまでのスイミングのデータをいただきました。何より驚いたのは、データの中、泳いだ本数が、92歳を境に大きく変化した事です。92歳前は、89歳4、90歳11、91歳17、当医院で義歯を治してから、92歳20、93歳31、94歳29本。95歳で56本の予定とありました。
 
 それ以来来院をしていませんでしたが平成26年本人100歳の時に直筆の手紙をいただき、おかげさまで1500メーター完泳しました、本を執筆したのでと、丁寧な手紙と本を頂きました。また、92歳から、100歳までの間に世界新記録を更新したことも記載がありました。家族からの手紙ではなく本人が義歯の修理によって記録が伸びたことに一番実感を持ったものと確信しています。この事実からも顎関節を基準に歯を作る事が間違いではないことを確信しました。又、何回も全国放送で取り上げられましたとありました。その時の番組表のコピーもいただきました。
 先日スイミングで世界新記録を作った長岡さんが106歳で亡くなったというニュースをネットで見ました。スイミングのみならず、当院の義歯は長寿の一因になったものと思われます。
 
 わたくし個人の経験で、大学から医局員時代に又その後開業してからも腰が抜けるように痛く、柔道の試合では投げる寸前に腰砕け。医局員時代に院内で仕事が終了してから体操教室がありました。その教室で、元プロ野球選手をインストラクターとして招いてストレッチをしていました。その時に、背負って両足をもって逆さにつるしてもらい背筋を伸ばした経験がありました。その時は良いが、又すぐに痛みが始まり、持病とあきらめていました。
 開業して、以前にも書きましたように機能咬合器を使い、たくさんの患者さんを治療した感想の中に腰が楽になったという人がおり、もしかしてと思い自分の咬合を機能咬合器で調べると、なんと片方の顎が狂っており治療することに。もとは、上下の歯の正中が合っていましたが、顎を基準に治療すると、なんと前歯が1mm以上片方にヅレテいました。実は顎関節症を長い間患っていたのですが、治療後よくなりました。肩こりも消失。患者さんの証言は正しかったようです。
 
 今まで以上に本格的に噛み合わせの治療をするようになって、治療前と、治療後に症状が劇的に改善し良くなるケースを多数経験、(劇的によくなるということは噛み合わせでその逆も起こるということです)確認のために何回も、ある患者さんに聞いたら、その女性の患者さんから、大きな声で「私は演技をしているわけではありません」と診療室で回りに患者さんが大勢いる場所で怒られたことがあります。半信半疑だったので反省しました。これらの現象は医療関係者からも劇的に改善したことの証言を得ています。
 
 それ以来、できるだけ客観的にデータを取り、治療システムをバージョンアップしてきました。それをPCに入れ、データを集めています。いずれこの場で発表したいと思います。
 いままで教科書に書いていないことが多数の患者さんのデータから読み取ることが出来ました。別に人体実験ではありません。通常の歯科医療を深く掘り下げただけです。(リヤカーとジャンボジェットのタイヤの精度が異なるようなものです)
 色々有りますが噛む力が倍になった人、精密なコンピューターで歩行を計測すると、フラツキがなくなり一歩の歩幅が広くなった人、足の裏体重のバランスが大幅に改善したケースなど。(これらの精密な高額の測定器は全て歯科用ではありません)しかし長岡さんが来院したときにはCTも、歩行を測定する装置も無く、当時記録に残していたら、さらにスイミングとの関係がハッキリしたかもしれません。国からの補助金のない田舎の歯医者では限界があります。然し、器機を自分で作ったり、出来る限り少ないコストで、データ収集に力を今でも注いでいます。これらは教科書には無いので、あまり興味を示す歯科医師はいないようです。
 今までの常識から受け入れられそうもなく、歯科界の常識ではエビデンスが無い(この理由はいずれ書きたいと思います)とのことで知識の継承の難しいことを実感します。

 今後時間の許す限りこの問題を後藤歯科のHPにのせたいと思います。皆さんの感想、質問、反証、ご意見は大歓迎です。返事を書ける範囲でトライします。
 
 最後に、機能咬合器を使い4000例以上の使用例経験からスポーツと歯科、特に噛み合わせは大いに関係があることと思います。残念ながらプロのスポーツ選手を診たことが無いので断定はできませんが。
                   
             2021-4-1(エイプリルフールの話ではありません!!)
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73.《歳だから》

 長い医局員生活後に家内と二人でゼロから開業。
患者さんを治療して、その後口腔がどのように変化するか長期の経過確認をメインの目標に掲げて医院の運営をしてきました。今回、娘夫婦に全面的に経営を任せて、週2日半、できる治療を続けています。なかでも噛み合わせについては今でも興味をもって治療を続けています。今まで何例も不思議な体験をしました。患者さんがトラブルを抱えて来院し、具合が悪い原因を「私は歳だから。」と言う人を多数診ました。顎の痛みも歳だから、歯が抜かれたのも歳だから、入れ歯でうまく噛めないのも歳だから、歯が痛いのも歳だから?
 それなら国家試験に歯の老衰という試験問題が出ても不思議ではないが、それらの問題例を今まで一回も目にしたことがない。しかし、歳をとると歯を支える周りの抵抗力が落ちるのも事実です。(歳とともにいろいろな原因が重なり診断が複雑になります)ということは、歯科医師が治せないので苦し紛れに歳だからと言ったのかもしれません。以前に歯が痛いときに神経を取る?ことにも触れました。
 歯髄組織の中から神経組織だけを取ることは不可能だと思います。これは、歯の臓物を全てとること、歯を死骸にすることなのですが。友人の脳外科医が「頭痛を完璧に取る方法がある。それは脳みそを全て取り去ること。」と言っていましたがそれと同様に巷でいう歯の神経を取るということは、歯を死骸にすること。歯は一種のトゲになり、やがていくら手を尽くしても100%の保存は不可能になります。(歯科医師の腕でその差は大いに異なりますが)以前に書いたので参考までに。

 そういう私も学生時代は歳だから仕方がない部分が有るのかと思っていました。
高齢者に多く認められる入れ歯を例にとってみましょう。よく調べると、「歳だから。」と言う、顎の骨が異常に吸収している患者さんをベストな方法で治療し、長期に観察すると、顎の骨も殆ど減らないし患者さんによっては噛む面の金属が30年くらいで殆どすり減って無くなっているのにもかかわらず、本人が満足し、問題が無いので今でも使っているケースが有ります。歳だからは関係ないようです。他にも同様のケースを経験しています。しかし、上記の義歯を製作するには、入れ歯の理論と技工士の技術はとても高いものを要求されることも事実です。多数の長期のケースを観察するにはコンピューターに蓄積されたビッグデータはとても役に立つことを実感します。
 又、友人の脳外科医から今まで紹介を受けた、口が開かない、顎の関節や噛む筋肉の痛み等を抱える何人もの患者さんは、歯科ではなく脳外を受診している人が多いようです。然し、老人は長年通っている歯科医師に義理がある等でなかなか転医をしないようです。このような症例の患者さんは、どこに行ったらよいかわからないという話を聞くことが多いことも判明。顎の関節に単独で病気を持っている人を(今までのCT撮影からのケースではとても少ない)除いて治療をすると、薬、開口のリハビリをしなくても今までに口を開けること、痛みを取ることに成功しています。学生時代アメリカの専門書を読んで感心したことの一つに、治療後に長期の症例記載が見受けられたことが、今でも頭に残っています。
 
 先日も歯科が原因と思われる顎の疼痛、噛む筋肉の疼痛、開口障害などで3年間、悩んでいた90歳の女性の患者さんが脳外科医から紹介を受けて治療後、症状は全て消失しました。薬、開口のリハビリをしないで、咬合の治療することで、痛みなく食事が出来るようになりました。これは紛れもないエビデンスです。症状の改善は脳外科医が診断し確認しているので間違いがないと思います。今まで歳だから仕方がないと思っていたようです。しかし、治療後にダメージを受けていた顎の関節(脳底の変形、異常な変形の関節頭)のクッションが元に戻る過程で咬合が変化する時に、不定愁訴が出ることがあり、これが咬合学を難くしていることも事実です。(昔は何故変化するのかがCT導入するまで理解できませんでした)

 医局員時代、歯周病の手術を多数し経過を追うと、歳とは関係なく非常に少ないが歯の周りの顎の骨が無くなるケース(手術により血管が切れるので少し理解できますが)があります。これは、おそらく遺伝子 に何か原因が有るのかもしれません。当時大学で、このようなケースがあるが、と話をしたら、まったく興味が無いようでした。やはり人間より犬や猫の歯の研究のほうが大事のようでした。
 臨床家としてこの事実を解明するために、長期に技工士と機能咬合器を使用しデータをPCに蓄積してきました。症例が増えるにしたがって機能と形態の大切さを実感します。中にはこれは遺伝子に何かありそうだというケースにも時々遭遇します。(自分たちの能力に問題があるかもしれませんが) これらの解明には講習会などではとてもできないものと、この年になり自信をもって言うことができます。一方、後藤歯科医院の患者さんの満足度は年々向上しているようです。
 歯が抜かれる4度のムシバは、多くが1度2度のうちに治療ができていないということで早期に見つけて、処置することはとても難しいということを実感しています。詰めた歯の横から出来る虫歯の早期発見は、かなり臨床経験を積まないと見つけることができない。多くの新人の歯科医師を教えて分かりました。

 1947年当時の平均寿命は男50歳、女52歳、当時の治療なら問題が無かったかもしれませんが、現在は50歳以下と、50歳代以上の人口が等しくなり、人生100年時代に新たな考え方を持つ必要を痛切に感じます。新人の歯科医師がこの事実に早期に気づくことを切望します。リタイヤ―寸前の歯科医師より。
                           2021-2-15


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72.《YouTube》
 最近のPCの進歩には目を見張るものがあります。昭和48年当時の医局員時代、勤務先の院長が日本で初めて歯科用のレセプトマシーンをあるメーカーと共同開発しました。当時は高額の上、タンスの様に大きくて、専用の部屋に鎮座していました。その時に少し開発に関与していたのでPCの性能もそれなりに理解していました。学生時代、大学の隣のアメリカ海軍の基地にコネクションを持ち、海上で他の船の修理する巨大な船の見学をしたことがありました。そこでタンスのような巨大なコンピュータを見学したことがありました。また友人がPCの会社で働いていたので、興味があり情報の収集を自分なりにしていました。

 そのような関係から最近のPCは動画を素人でも扱えることに驚きです。開業当時、前にも書きましたが、PCで絵を書くのにブラウン管の画面にスタッフが方眼紙を張り付けて、色を再現して絵を書いていました。それが絵だけではなく、高度デジタル化でテレビの動画を扱えるというのは高校時代、真空管工学、トランジスター工学を学んだ者として、現在の進歩は本当に夢のようです。それら素晴らしいPCを院内で使い方を考えて実践してきました。PCのことについてはすこし知識がありますがそれにしても最近の進歩はスバラシイ。
孫が遊びに来ると家に着くなりYouTube、YouTubeというのでタブレットで見せていました。画面を見て大騒ぎしているので実は恥ずかしい話、YouTubeとは子供の遊び用のソフト代名詞と思っていました。

 ある日、自分のPCを開いてみると政治、海外の情報、科学的な情報を目にしました。コロナ禍で時間が有ったので見てみるとYouTuberといわれる人たちが色々な専門分野で解説をしているので、すっかり虜になりました。衛星放送が開始された当時、自分で装置をセットして番組を見ていました。海外の番組の中でも、ディベートする番組に特に興味を持っています。日本の番組は結論ありきで何となく面白くない。しかし彼らの番組は、細部にわたり討論をしているようでした。(全ては理解できませんでしたが!!)
当時好きな番組の一つであるCNNのラリーキングライブは、ひとつの問題にゲストを招いて討論する番組でした。

YouTubeは、いくつかのテーマを殆ど編集なしライブで1−2時間見られる番組もありとても満足です。賛否両論があり、コントロールされたワンウェイのものとは明らかに異なります。
民放は天気予報以外、殆ど見なくなりました。また、以前から日本のメディアは偏向報道があるようなので新聞は殆ど読まない。テレビも見ない。従って最近新聞は止めました。
 家から紙のゴミが激減しました。その代わりにニュースはYouTubeで毎日見ています。
便利な点は時間をずらして見ることができる。わからない部分は何度も見直して、確認してチェックできるのでとても便利です。必要なら、画面を見ながら面白い記事は、文章に起こして要点だけ入力して保存できる。本当に便利です。海外の情報も一般マスコミが報道しない部分も多数存在するようです。現在日本がアジアの中で置かれている状況。政治がシッカリしないと日本は、どこかの属国になりかけた戦前の歴史を振り返り(親爺たちが戦ってくれたので感謝)自分なりに分析しています。現在の世界の情勢は、ドラマ、映画を見るよりとても興味を惹かれます。

 コロナ禍で、教育は一人の優秀な先生がいれば、あとは必要なくなるかもしれないことも判明しました。しかし歯科の臨床は、遠隔では全くできない。マンツーマンで教えないと出来るものではありません。長い間の臨床経験から断言出来ます。歯科でも遠隔講義ができるという人がいますが、それは以前にも書きました様に卒前教育なら可能です。しかし卒後教育は対象の患者さんはアナログで、尚且つ心があります。車の修理とは全く異なります。
 多くのジャンルが、一流の講師から、多くが無料で興味深い講義を聞けるので本当に面白いです。とても感謝です。


 もし、優秀な先生の講演を聞きに行ったら、時間(移動の危険性も含めて)やお金が必要です。しかし家に居ながら何冊分の情報を得ることが可能になる。しかし、科学文化を享受できる反面、テレビ、新聞と同様に洗脳される危険があることも事実です。世界的にこれらの情報源の会社はほぼ独占状態なので、我々も便利性の中に潜む危険をよく理解する必要がありそうです。


 しかし、講義に関して、視聴者からの意見を読めるので、ワンウェイのテレビとは全く異なります。少しでも語学が理解できれば海外の講演も、当地に行かなくても自宅で情報を得ることができる。それを利用して今後の自分の歯科の未来像の戦略を立てることが可能になる。


 コロナで時代が大幅に変わったこと、100年に一度くらいの時代の変化を感じます。
マスコミも、テレビ、新聞その情報会社のフィルターをかけられたニュースは、だんだん価値を生まなくなっているような気がします。


 やはり、情報は努力して自分で集めて自分の頭で考える必要があります。経済が上を向いている時代は皆と同じで自分の頭で考える必要がないが、世界が多様化すると、情報を自分で集めて自分で戦略を練る必要がますます必要になります。その情報は歯科界の情報ソースから得るだけでは無理のようです。転職して50年以上歯科界に身を置き最前線で経営、臨床に従事した経験から歯科界以外の情報の必要性を痛感します。
                     2020-11-29日、(第22回、院内の学会です)


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Vol 71 《趣味の話
少し硬い話が続いたので今回は趣味について自分なりの考えを述べたいと思います。
学生時代、趣味とは何か? いろいろな本や雑誌を参考に自分なりの考えを持ち、仕事に励んできました。また趣味のジャンルは、その業界の雑誌もあり価値も人によって異なります。テレビ番組の何でも鑑定団で骨董の趣味で、あんなに騙されてと思わず笑ってしまうことがあります。しかし自分の趣味も考えてみるとあれに近い状態だと思うこともあります。
自分の趣味についての考えは 
 1  趣味は人から見てバカバカしいものでも気にしない。
 2  人と比較、競争をしないこと。
 3  それでお金を稼ごうと思わないこと 
 4  それをすることで精神安定剤になること。
最後の4番目が自分にとって一番大事なことだと思っています。趣味を楽しむのは、確かな自分なりのプロフェッション(メシの種)を持った上でのこと。あくまでもこれが人生で一番大切にしてきたことです。評論家に言わせるとまだ有るかもしれませんが個人的にはこの程度のことを考えて自分の人生を楽しんできました。
 最近ではメインの仕事とその他の趣味でお金を稼いでいるということがテレビでも称賛されることがあります。個人的な意見として自分のような凡人にはあまり賛成できません。
理由は、そのような人に会って話をしていると、何となくメインの仕事が中半端であることを感じることが多かったからです。中には特殊な能力で両立させている人があるかもしれませんがマイノリティーのような気がします。しかしテレビは稀有な例を普遍的に報道するのでダマサレルことがあります。それはテレビ報道の常套手段だと思います。
 どんな仕事でも、その道を極めようとすると私のような凡人には簡単ではないことを、転職して仕事をしてくると感じます。テレビ放映は誰でも簡単に出来るような感覚、テレビウイルスにかかってしまいます。
自分の趣味は大きく分けると2つに分類することができます。
 1  室内で殆どが完結するもの
 2  室外で行うもの。
室内でするものには小学校の時に興味を持った電気、(これを仕事にしなくてよかったと思っています)アマチュア無線、オーディオで音楽を聴くこと。外でするのは家内に勧められて50過ぎて始めたゴルフです。
 開業以来、自分が描いた、今までに前例のないコンピュータ-を駆使した歯科医療システム構築のために分単位でスケジュールを組んで実行、人材の教育(何回も失敗)、とても趣味に時間を割くことができませんでした。しかし時間が無いが、無線、オーディオの機器を買い自分の考えた無線機の運用システム、オーディオのシステムを構築。(システムを組む途中のプロセスがとても楽しい)殆どが骨董品の収集と同じで眺めているだけ。趣味のタネ収集に、中学時代からアルバイトをして小遣いを貯め秋葉原に電子部品を買いに行くのが何よりの楽しみ。それが高じて、開業以来いくら忙しくてもPCの情報収集と趣味の部品の収集で秋葉原に通っていました。ある日、秋葉原を歩いていたら、ジャズビアノの音がものすごくリアルなので、振り返ったらとても変わった形のスピーカーに遭遇。JBLのバラゴン(美術大学にも在るとのこと)がありました。すぐさま購入を決断と行きたいところが、何せ大きいのと高額のこともあり、何回となく秋葉めぐりを繰り返していたら、どうやらあまり重たいので売れずに残っていました。数回通い、値段が突然ディスカウントをしたのを見計らい購入を決断。ちなみに、重さは350キロ近くあり、クレーンで診療所の、当時二階の応接室(現在の第6診療室)に窓を外して入れました。その後3階に応接室を増築したのを機に、また小型のクレーン2台でバランスを取り三階へ移設。それ以来、展示会場に置いてあるように最近まで殆ど使っていませんでした。そのような観点から骨董品の収集家の気持ちがよく理解できます。
 開業後5年間ほど診療所に住んでいましたが中古の家を購入。自宅でも趣味を楽しみたいとの思いで無線を楽しんでいたら隣人からピーピー、ギャーギャーがうるさいとクレーム。また、無線のタワーが隣の敷地に倒れたどうするのかと、またクレーム。タワーの設計図を見せろと言われ専門家に安全性を説明してもらいました。自宅では無線もオーディオも音を出すことがダメ。
 48歳の時に家内がクモ膜下で倒れ、幸い命をとりとめたので、回復後それまで仕事ばかりしていたので少ししてから伊豆にマンションを借りました。最初は度々通っていましたが、だんだん行く回数が少なくなり、診療所、自宅の購入でお世話になった天才的な設計士 故本杉先生から別荘は買わないほうが良いと忠告を受けていました。案の定、先生の言う通り買わなくて正解。通常は2時間半程度で行けるが、連休は5時間。色々設備をしたがどうしたら良いものかと思案していました。
 ある日、車の運転中に閃いたのが庭に別荘を作ること。設計は、お世話になった本杉次郎先生が1年ほどかけて地下の設計、何回も自分の希望をワープロで記載して相談。家は道路より敷地が1.5メーターほど高いので、それを利用して手前にパーキング、奥に一段と深く掘り、オーディオ、ハムを楽しめる本格的な地下室を設計して頂き、自分専用の城を作りました。工事をしていた時に中古で買った家を作り替えないで何でこんなバカバカしい工事をするのかと工事人の一人が言っていました。
 人は人、気にしない。おかげで隣地からのクレームとは関係なく夜中でもジャズを大音量で、また歌手と一緒に大声で歌いストレス発散。
自分独自のPCサーバーシステムを診療所に加え自宅にも充実させました。先日中途入局した技工士は、(アメリカの技工経験からも、どこにも無いシステムなので毎日が驚きの連続のようです)毎日が充実とのこと。最近仕事の量を減らしたのを機に、今まで殆ど休眠状態のマシーンに魂をいれました。
 どこにも発表していませんが、趣味は自分一人で楽しめばそれでよい。人生は時間の経過が、あっという間だと実感します。地下室での静かな時間はアイディアの源と、音、無線で至福の時を味わっています。後期高齢者の新人から、趣味の感想です。
                 2020-10-15(今日は結婚48年です)



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